2009年12月31日木曜日

二宮尊徳と経済

12月30日 日経新聞 春秋より
人間の背丈の2倍もあろうかという石造りの門柱に、大きな漢字が刻まれている。左の柱は「経済門」、右は「道徳門」とある。二宮尊徳の教えを伝える静岡県掛川市の大日本報徳社は、訪れる人たちを自然と改まった気持ちにさせる。

2つの門柱は高さも形も同じ。「経済」と「道徳」はどちらも大事というわけだ。
”経済なき道徳は労多くして功なし、道徳なき経済は永遠の道おぼつかなし”こう語り継がれている尊徳の思想を表している。彼が経済感覚も重視したのは農村の復興に力を注ぎ、お金の大切さが身にしみついていたからだろうか。

2009年12月29日火曜日

太陽光発電と太陽熱発電

日経新聞12/29

太陽熱発電、相次ぎ参入 三菱重工・旭硝子など設備開発
 三菱重工業や旭硝子など大手企業が太陽エネルギーを鏡で集めて発電する太陽熱発電向けの設備に相次ぎ参入する。太陽熱発電は二酸化炭素(CO2)を発生しない自然エネルギーとして欧米で開発計画が広がっており、タービンや集熱装置など関連設備の世界市場は2015年に最大で1兆円近くに拡大する見通し。日本のメーカー各社は普及が進んでいる太陽光発電や風力発電向けと併せて新市場を開拓する。
三菱重工は太陽熱発電所向けの高効率タービンを開発した。排熱を再利用する仕組みを設け発電効率を上げた。大型工場の電力需要をまかなえる出力5万キロワット程度のタービンで、販売価格は十数億円の見込み。太陽熱発電所の建設計画が多いスペインや米国で販売活動を始めた。

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自然エネルギーの活用がサステナブルに必須と言われている。
石油・石炭などの埋蔵量が限られる化石燃料に対し、再生可能エネルギーとも呼ばれる。太陽光発電は盛んだが、太陽熱発電のことは知らなかった。

<太陽熱発電>
太陽光を鏡で集め、セ氏380~600度程度の高熱で水を沸騰させる。その水蒸気でタービンを回して発電する仕組み。太陽光発電は光が当たると電気が生じる薄い半導体(太陽電池)の表面に、太陽光を当てて発電する。太陽熱発電のコストは日照条件が良ければ1キロワット当たり10~20円と、太陽光発電の半分以下で済む。太陽エネルギーを電気に変換する効率も太陽熱発電は約20%と太陽光発電(15%程度)を上回り、同じ量の太陽光からより多くの電気を作ることができる。ただし、太陽熱発電所は一年を通じて強い日差しと広大な土地が多い地域で有効とされているため、日本ではあまり普及していない。

<自然エネルギーの比較>


<所感>
化石燃料の依存は継続性がなく、COPなどでの討議は白熱している。
そして世界は自然エネルギーへ各国の言い分は正しく先進国がこれまで化石燃料を貪って産業革命や植民地を通じて支配してきた世界を唐突に方針転換しみんなでサステナブルと言い出すのは不公平だという途上国の言い分はわかる。
ここでコンセンサスを得ていくのは不可能に近い。
そうはいっても人間が人間の住む地球を自らの手で破壊していく行為を止めなくてはならない。
話は変わるが最近のアニメは面白い。
・化石燃料の枯渇危機に端を発した巨大太陽光発電施設の建設により、世界は3分割された。(アメリカ、EU、中国を中心とした3極体制) 化石燃料に依存し続ける中東は没落する。共通の外敵を作ることで、3極は統一へと向かい、地球連邦政府を樹立する。
・その地球連邦政府は、地球の宇宙空間での生活をするための居住区をつくり、増えすぎた人口を移民させる。 地球は連邦政府高官を中心とした人民が生活し、宇宙は庶民が住む。そして宇宙移民が連邦政府との戦争に突入する。
・世界は自然エネルギー利用を促進するため炭素税を導入し、炭素を排出する国家に対し、重税を課す。その結果、国民に対しても同様に強いる。
世界はどの方向に進むのだろうか。

2009年12月26日土曜日

韓国の大学淘汰

http://www.chosunonline.com/news/20091226000004
【社説】認可取消大学の公表先送り、被害は新入生に
 教育科学技術部は、経営や教育環境に問題を抱えているとして、認可が取り消される可能性のある私立大学8校を事実上決定したが、大学名の公表は先送りしている。大学側の経営努力によっては、今後も認可が取り消されない可能性もあるというのが、その理由だ。教育科学技術部の関係者は、「2010年度の新入生選考が行われている最中に大学名が公表されれば、受験生が志願を取り消し、影響はさらに大きくなる」などと説明している。
 このように今回大学名が公表されなかったことについては、誰もが到底納得のできるものではない。教育科学技術部は今年5月に大学先進化委員会を発足させ、全国に293校ある私立大学を対象に審査を行い、最終的に認可取消候補8校を決めた。特別な事情がない限り決定が覆されることはなく、認可取消の手続きが実際に行われる可能性が高いという。ところが今回、大学名を公表しなかったことで、これらの大学には今年も新入生が入学することになる。大学の認可が取り消されると、新入生たちは当然のことながら自らの進路がなくなってしまう。その数は最低でも数千人に達するだろう。こうなると、本人たちは別の大学に編入するか、あるいは大学生であることをあきらめるしかない。8大学には便宜を図るが、数千人以上の大学生に対しては、その苦痛と不利益について見て見ぬふりをするということか。
 教育科学技術部は今年5月7日に行われた大学先進化委員会の初会合後に、「現地調査を経て、11月には認可を取り消す大学を最終的に決める」と発表した。本来11月までに作業を終えようとしたのは、12月から本格的に始まる新入生選考以前に決着をつけるためだったはずだ。ところが、大学名の公表が12月に先送りされたかと思えば、今度は来年1月以降へと再び延期された。最終的に、入試がすべて終わってから発表がなわれるということだ。教育科学技術部は大学側からの反発を受け、大学名公表の日程を延期するほど弱腰だ。このような姿勢で、実際に認可の取消に踏み切ることができるのか、疑問が残る。
 私立大学293校の中で、認可取消対象となる大学が8校しかないというのも腑(ふ)に落ちない。一昨年(2008年度)の入試では、国公立を含めて全国におよそ400校ある大学のうち、新入生が定員の30%にも満たなかった大学が27校もあった。これらの大学の教育環境も、決して見過ごすことはできないレベルにあるはずだ。03年の時点で、大学定員の数は高校卒業生の数を上回り、20年には大学の入学定員60万人に対し、高校卒業生は47万人にとどまるという。つまり、大学定員の20%は満たせないということだ。私立大学293校のわずか2.7%の認可を取り消したところで、解決するような問題でもない。経営や教育環境に問題がある大学は、より果敢に、また断固とした態度で認可を取り消すべきだ。
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韓国の大学の状況
http://www.shidaikyo.or.jp/riihe/research/arcadia/0207.html

他方、私立大学に対してはこれまでも「助成なき管理」であったが、公的管理が一層強化されている。国公私共通の全国統一入試(「修能試験」)の実施により独自入試が禁じられていること、(編)入学定員が厳しく管理されていること、国公私一律の「大学評価認定制」によって大学の質管理が行われていること、さらに、競争的資金配分(「差等配分」)により私立大学へもプロジェクト別に研究資金が流れている。 最近の動向として、2004年の大学進学率が81.3%にも達したことは驚きであるが、大学経営が安泰かというと決してそうではない。今後の出生率低下と人口減少が予測される中、「大学構造改革特例法案」(2005年1月)が出された。これによると、国公私一律に向こう5年間で15%定員をカットするという。また、全国を8ブロックに分けて、国公立大学はこの各ブロック内で学部・学科の統廃合を進め、うまくできた大学へは資金を配分する。私立大学については「私学統合の三類型」を設けて改革を進めるという。 まとめると、韓国では90年代以降、国公立については「私学化」が進められているのに対して、私学については、以前よりも国による管理規制が強められているのである。

2009年12月25日金曜日

孫正義の6分間

2009年12月25日 日経 会社研究「ソフトバンク㊤」からの抜粋
(前略)
「15分しかかからなかった」。
ソフトバンクが出資する中国のオークション・パシフィック・インタラクティブ(OPI)陳一舟最高経営責任者(CEO)は驚きを隠さない。大手交流サイトなどを傘下にもつOPIは日本では無名だったが、孫社長は昨年春、陳氏を初対面で評価し100億円強の出資を即決した。
今や世界最大の企業間電子商取引会社となったアリババ・ドットコム。創業者の馬雲CEOとも10年前、出会って6分間で投資を決めた。今やアリババグループへの出資は中国事業の中核だ。
孫社長はかつてはIT先進地の米国から新たな技術やビジネスモデルをいち早く取り込んだ。今度はネット人口で世界一の中国が将来、最先端地になる可能性に着目し、他社に先駆けて開発途上の中国に橋頭保を気づいてきた。
(後略)
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6分とか15分とかで100億円の出資を即決する。かっこいい話である。でも非常にリスクがあり、責任も伴う。事前に下調べを入念に行っていることは間違いない。だが、それに足る人物かを見極める面談の機会に時間をかければいいということではないのだろう。

だから面談までいった場合は、ある程度事前に評価されているのだろう。なにがしかのスペックが。そして5分という時間内で効果的なプレゼンテーションをする必要がある。それ以後印象がそうそう変わるものでもない。

2009年12月22日火曜日

サイゼリヤのモップ

面白い記事があったのでそのまま転記。
12/21日経 経営の視点

都心の店舗の時給は1200円前後で、ファミリーレストランとしては最高水準。時給引き下げは一度もなく、じわじわと上がっている。さぞ、客単価の高いレストランかと思いきや、その正体は500円未満の
メニューが大半の低価格ファミレス、サイゼリヤだ。利益を削っているふうでもない。2009年8月期の営業利益率は10%強。ファミレス業界でダントツの数字をたたき出す。

サイゼリアが心がけているのは、「生産性の向上」。企業なら当然の基本動作だが、その徹底度合いが圧巻だ。すべての業務を原理原則に立ち返って日々、考える。例えば店内清掃。掃除とは何か、なぜ掃除機を使うのか。科学的に解析を交えて考え抜く。行き着いたのが原始的なモップだった。床のゴミやホコリを取り除くのが掃除だから空気まで吸い上げる必要はない。しかも掃除機は吸い取り口が小さく、何度もひじを動かす動作が伴う。モップだと歩いて押すだけ。ひじを動かす回数は大幅に減る。まずは30センチ幅のモップを試したら、同じ通路を往復何回もして掃除機と歩数はあまり変わらなかった。そこで120センチ幅にしたら、ひとふきで済んだ。掃除機で1時間かかる作業が30分に。生産性は2倍に跳ね上がり、作業は楽になった。こんな小さな積み重ねが圧倒的なコスト競争力を生む。生産性向上を軸に仕事を組み立てると、とるべき戦略もおのずから見えてくる。例えば期間限定の値引きはしない。 急激な客数増で店舗作業が乱れることを避けるためだ。それでも節約志向の客が店に押し掛け、11月の既存店の売上高は前年比13%も増えた。

社員の大半は理科系出身。常識を疑い、科学的考える習慣が染み付いている。例えばパスタはお湯でゆでるのが当たり前だが、水で”ゆでる”ことも考えた。水に長時間つけたらやわらかくなったが、前後の調理作業にしわ寄せがきて生産性に寄与せず断念した。レストランに必須の皿洗いですら、なくすことができないか考える。なぜ油は皿にくっつくのか。皿の素材を工夫できないか。洗剤は本当に必要なのか。基本原理までさかのぼって作業を一つ一つ洗い直す。

科学的だからといって先端技術に安易に飛びつくわけではない。省電力に役に立つ発光ダイオード(LED)照明もそうだ。「電灯を変える前にやるべきことは山ほどある」 調理場近くの吸排気口もその一つ。安全基準に照らし、本当に調理に必要な酸素量を計算する。 無駄な暖気がなくなれば冷房費が浮く。

自社農場で、加工しやすいレタスやトマトの品種改良にも取り組む。四季が逆転する南半球のオーストラリアに工場を構えるのも、年間を通して食材を安定的に確保するためだ。

もちろん経営に死角がないわけではない。
前期には海外の検査をすり抜けて微量の有機化合物が食材に混入し、客足が一時遠のいた。それでも得意の科学の目を光らせる経営で、外食不振の逆風に立ち向かう。

デフレに嘆き、立ち尽くすだけでは突破口は見えてこない。サイゼリヤのように足元の常識を疑ってみる経営が今、必要なのだ。

小沢一郎の宗教観

日経12/20朝刊の「風見鶏」の記事から抜粋

民主党の小沢一郎幹事長は、11月10日、次のような宗教観を述べた。
▼キリスト教
 排他的で独善的な宗教だ。
 キリスト教を背景とした欧米社会は行き詰っている。
▼イスラム教
 キリスト教よりはいいけれど、排他的だ。
▼仏教
 人間がどうのようにあるべきか、心の持ちようや生きざまを原点から教えてくれる。

日本キリスト教連合会が抗議書を送った。
小沢氏は11月16日に
「仏教は死ねばみんな仏様になる。
 ほかの宗教でみんな神様になれるところはあるか。
 基本的な考え方が違う。」と述べた。
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和歌山高野町で全日本仏教会の松永有慶会長との会談後の発言なので、
リップサービスの意味合いもあるであろうが、
「公人」であることをわかっているのだろうか。

私は特定の信仰を持たない人間だが、
宗教を信じる人は尊重する。
それがグローバル社会を生きる基礎的なマナーだと思う。

もし小沢氏が仏教を信仰していようが、
他の宗教を批判してその比較優位で悦に至っているようでは、底が浅い。

キリスト教、イスラム教は一神教であり、仏教は多神教である。
根本的に考え方が違うのだ。

一神教は基本的に神との契約があり、
最後の審判を経て、神に認めらた者が楽園に行くことができるとする宗教が多い。
多神教は、輪廻転生があり、それを抜け出すため解脱を目指す宗教が多い。

私自身も冷静に第三者的な視点で見た場合、
日本人には仏教的なものの見方は肌に合うとは思う。
キリスト教やイスラム教の持つ厳格さに違和感を感じ、
仏教の持つ曖昧さに親近感を覚える。

しかし、結局のところ死後の世界を考えて、現世と関わりをどのようにもつか、
その指針を宗教に求めていると言えるのではないか。

現代において他者への理解、寛容さは、生きていく上での知恵だ。
どの宗教にも原理主義者はいるが、どの宗教も多数派は世俗的であり、
他との融和を目指している。

影の首相ほんとに大丈夫?

2009年12月17日木曜日

進学指導重点校

都立高校にこのような優遇制度が発足していることは知りませんでした。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/kaikaku.html

日比谷、西、戸山、八王子東、青山、立川、国立
の7校を進学指導重点校

小山台、駒場、新宿、町田、国分寺の
5校を進学指導特別推進校

とのこと。
要は有名難関大学への進学を強力にサポートし
私立高校偏重だった都立高校の巻き返しの構図。

都の東側(江東、江戸川方面)、北側(足立、北、板橋方面)には
全く指定校がないのはいかがなものか。

今は学区制がなくなったとはいえど。

それにしても、やはり有名難関大学進学→偏差値UPしか、
物差しはないのか。


大学のユニバーサルアクセスの時代、
大学への進学者が50%を超える時代でも
以前にもまして世間は、
偏差値の物差しが強くなっている気がする。

学力は一基準になろうが、
それが人生の成功者でもなんでもない。

2009年12月11日金曜日

シェアリング

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091211AT1C1000H10122009.html
ファミマ、カーシェア参入 オリックスと組み1月から
ファミリーマートはオリックス自動車(東京・港)と組んで、
複数の会員が自動車を共同利用する「カーシェアリング事業」に参入する。
2010年1月から首都圏の約10店の駐車場を使って始め、
2~3年で全国の500店に広げる。
大手コンビニエンスストアが同事業に本格的に取り組むのは初めて。
節約志向などで人気が高まるカーシェアの利用拡大に弾みがつきそうだ。
まず東京都や神奈川、埼玉県の10店の駐車場1台分を使って、車を貸し出す。
排気量1300cc以下の小型車を配備。
利用者はオリックス自動車の会員となり、ネットで予約する。
来夏からはファミマの店頭情報端末で入会や予約ができるようにする。
送迎や短時間の営業などの需要を見込む。
500店はファミマ全店の約7%に当たる。
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車を所有しない時代。
都市部にすんでいる限り、車の必要性は全く感じない。
必要な時だけ使いたい。

ITなどはクラウド化の進行が目覚ましい。
このブログもそうだし、メールなんかもweb型が本当に便利だ。
でも所有しないが個人ベースから企業ベースへの移行すると、
IT関連会社の特に大手は自らパイを減らすことになるだろうから、
生き残りに必死だ。
でももう後戻りはできない。

所有しないということは、
耐用年数ギリギリまで使わなくなるので、
今後モノの売り方は大きく変わっていく。
かといって価格情報含め情報入手に手間もお金もかからない時代。
競争は激しい。
食料品や日用品など生活必需品、電気や住居などインフラ以外は
所有しないで共有する(シェアリング)がもっと加速するだろう。

ブランド品をシェアする商売もあるぐらいだから。
消費者の嗜好の変化はすさまじい。

カーシェアリング業界だと、
・大学の駐車場
・駅前スーパー
・大規模マンション、団地
とかまだまだ開拓の余地はあると思う。
でも先行投資、ちょろちょろ回収モデルなのかな?
全体的にシェアリングビジネスはこの形にならざるを得ず、
体力がある企業が生き残るか。

2009年12月10日木曜日

専修入試ミスとドラッガー

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091209-OYT1T01217.htm
専修大学(東京都千代田区)は9日、2月13日に実施した2009年度一般前期入試の選択科目「日本史」で出題ミスがあり、17人を追加合格にしたと発表した。
同大では、10万円のおわび料を支払うほか、追加合格者が他大学に入学している場合、その入学金や授業料を補償した上で、編入や来年度からの入学を認める。受験浪人している場合は来年度からの入学となる。
同大によると、追加合格者のうち4人はほかの入試方式で同大に合格し、在学している。
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しかしヒドイ。2009年2月に実施した試験で今頃ミスを訂正して追加合格って。
といっても、勇気ある決断だとも思うが。逆に、ミスはずっと前にわかってて、(ググると神戸女学院は外部からの指摘で6月に訂正してるから)どうしよう、どうしようっていって今になっちゃった?としたら相当無能だが。大学の発表にも何も経緯出てないし今まさに出願シーズンだしな。追加合格もらって、今頃こんな大学入りたいって人いるのかな。

入試問題作成って大変な作業だ。ミスができない。結局のところ、正解がある問題を作らなくてはいけないわけで、これが逆に詰め込み型暗記型の勉強を増長させる結果となってしまってる。記述型だとそれはそれで不公平?が出ちゃうし。

といっても、暗記詰め込みって大切だと思うけど。いくら体験型創造型とかいっても、知識がなくては、
医者も弁護士もサラリーマンも出来ん。野球選手とか料理人とかスペシャリストになるなら話は別だが。
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今日の日経新聞でちょっと良いコメントがあったので、備忘録で書いておく。

2009年12月10日1面特集記事「日本に成長を」④
(前略)
高度成長期の日本について、米経済学者のピーター・ドラッカー氏は「貿易交渉で古い産業のための時間稼ぎはしなかった」と指摘している。繊維や自転車を守るために電子機器の輸出を犠牲にすることはなかった。
国内産炭地を重視するあまり、石炭から石油へのエネルギー革命に乗り遅れることはなかった。弱い産業を保護するために自由化をためらい、より有望な産業の成長や海外展開を抑えるのは得策ではない。日本経済が活況になってこそ弱い産業や個人を救済するための再配分の原資も出来る。
(後略)

2009年12月9日水曜日

新幹線330km/hとベトナム

http://www.asahi.com/national/update/1117/NGY200911160010.html
JR東海は16日、名古屋市で開いた「高速鉄道シンポジウム」に参加した
世界各国の政府関係者らを東海道新幹線に乗せ、
米原―京都間を最高時速332キロで試験運行した。
通常の最高時速より60キロ速く、
欧州の高速鉄道のTGV(仏)やICE(独)を上回る性能をアピールした。
 (後略)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091208AT1D0705D07122009.html
東海旅客鉄道(JR東海)は東海道新幹線の一部区間で、
営業時の最高速度を現在の時速270キロから330キロに引き上げることを検討する。
沿線への騒音や振動といった課題を解決し、2011年後半にも実現を目指す。
新幹線の性能が世界最高水準であることを営業ベースで証明し、
米国など海外への輸出交渉に弾みをつける。
時速330キロ走行は京都~米原間の直線が
長い一部区間を対象に「のぞみ」の始発や終発に限った運行を想定。
最先端の車両である「N700系」を使い、前方に待機列車がなく、
性能を存分に発揮できる時間帯に導入する。

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新幹線の海外輸出は非常に有望と言われている。
安全性(ほぼ無事故)、正確性(運行管理技術)など
世界一との呼び声は高い。
だが、導入には数千億円、数兆円単位のビジネスなので、
政府レベルでの交渉が必要だ。
これが日本は苦手とされている。
援助と抱き合わせでの販売は、ヨーロッパの得意とするところ。
(アメリカのマイクロソフトのIE抱き合わせ販売とかでは、
 独禁法でものすごい金額を要求するのにねー)
やはり民族レベルの違いなのかしら。
(でも日本人の相手を尊重するやり方は好きです。)

インド、ベトナム、ブラジルなど新興国で
高速鉄道計画がある。
確かに、新興国はインフラが非常に脆弱だ。
インドの電車すごーくゆっくり走る。
2~3時間の遅れは当然で、別に普通すぎて怒る人もいないが。

特に東南アジア地域では鉄道有望だ。
環境問題にもいいしね。
日本のビジネスとしても注目です。

2009年12月8日火曜日

貧困率と弱者救済

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091206AT3S0500A05122009.html
"国民の貧困層の割合を示す「貧困率」が65歳以上の高齢女性では
2007年時点で約2割に達することが内閣府の集計で明らかになった。
高齢男性も15%を上回る水準。
全体の貧困率は15%程度で推移しており、高齢女性の高さは年金、
医療など社会保障制度の見直し論議にも影響しそうだ。
貧困率(相対的貧困率)は全世帯の可処分所得を1人当たりに換算して順に並べ、
中央値の半分未満になる人の割合。
今回の集計の場合、年間所得が約124万円に満たない人が貧困層になる。"

貧困率 。
可処分所得を一人当たりに換算して順に並べ、中央値の半分未満になる人の割合。
並べるがミソ。
平均だとものすごい金持ちが平均を押し上げるから、実態調査にならない。

こんな記事も。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091113AT1G1302713112009.html
”ひとり親世帯、貧困率5割超 日本、OECD内で最悪
厚生労働省は13日、国民の経済格差を表す指標の一つの「貧困率」のうち、
ひとり親世帯の貧困率が2006年に54.3%だったと発表した。
経済協力開発機構(OECD)が算出した00年代半ば時点ではOECD加盟国中最悪。
山井和則厚労政務官は「各国の貧困率の推移に大きな変化はなく、
現在も日本が最悪」とみている。
同省は10月、06年の全世帯の貧困率(15.7%)を初公表、
今回はより対象を絞って公表した。
今回の調査は3年に1度実施する国民生活基礎調査から算出。
子供がいる現役世帯(世帯主が18歳以上65歳未満)の貧困率は12.2%だった。”

社会保障の整備の話。
弱者万歳の政策は嫌いだけど、
弱者救済の必要はある。

我が国は天然資源が富を生んでくれる国ではない。
豊かさは社会や企業が生み出すしかない。
だから、経済のパイを増やさずに再分配は手厚くできない。
社会保障をを充実させるには消費税などの負担増は避けて通れない。

ただ闇雲に、社会保障の充実、弱者救済を唱えているだけでは、
借金でだめになってしまう。よくいう、子ども孫世代への付け回しだ。

だから自分のこととして税をとらえよう。
子供手当は良い制度だと表面的には、常識的人間は考える。
だけど、消費税や所得税の増額となると、
子どもがいない世代に不公平だとか、単に負担増は嫌だと主張する。
これではだめだ。

しかし民主主義の意見の多様性の保障は重要だ。
どうやって合意形成していくかが、
成熟社会や21世紀型市民に求められている資質だろう。

最低限の生活をする保障は必要だ。
だけど、最低限の保障とは何ぞや。
この最低限の保障が国単位で行われていてよいのだろうか。
発展途上国における最低限と我が国の最低限。

2009年12月5日土曜日

ビルマのスズキ工場と偏狭な愛国心

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091204NT001001604122009.html
”スズキ、GMとの合弁解消を発表 カナダ工場株売却
スズキと米ゼネラル・モーターズ(GM)は4日、カナダでの自動車合弁生産事業を解消することで合意したと発表した。スズキは合弁会社の全保有株をGM側に売却する。GMはトヨタ自動車との米合弁生産も解消しており、日本勢との完成車合弁事業はすべて姿を消す。(以降省略)”
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この記事の新聞紙面版でスズキがミャンマー工場を持ってることを知った。
どれぐらい生産してるのかな?少しだけ調べたがよくわからなかった。軍政との関係やNLDの不買運動はさて置き、将来への布石なんだろう。かの地を訪問した際、自動車はあんまりなかった。
だからこそなんだろう。息の長い戦略か。

スズキといえばインドで5割程度のシェアを持ってることが有名。
実際私がインドにいた時、スズキ社は圧倒的な人気だったし、走ってるのもスズキ多かった。
でも現地の人は「マルチ」って呼んでて、日本との合弁(実質子会社)てことは知らなかったりする。
逆にいえば、現地に溶け込んでいる証拠だ。

今やおらが国のメーカーだって主張すること自体ナンセンスだ。
この日本の技術・品質が一番だ、中国や東南アジアは遅れているとか
偏狭な愛国心・自負心は非常に危ない。
我が国の先達たちの努力や功績は尊重する。
でも地理的条件やタイミングによる偶発が重なった結果、
今の我が国を形成していることをもっと考慮すべきである。
これは日本だけでなく、先進諸国全般に言えることだが。
逆にいえば、中国や東南アジアも偶発的に、
今現在発展途上国となっているだけの話である。
そして我々が日本に生まれたことも偶発的な出来事とも言える。
偶発的に与えられた環境で傲慢にならず精一杯生きることが大切だと思う。

2009年12月4日金曜日

「科学」「学習」の休刊

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091203AT1G0300K03122009.html
”学研ホールディングスは小学生向け学年別学習雑誌「科学」と「学習」を2010年3月で休刊する。「学習」は1946年の創刊。57年創刊の「科学」と合わせ、最盛期の79年5月には月間670万部を売った。しかし、少子化などで部数が低迷、ここ数年は赤字が続いていた。小学館も10月、学習誌「小学五年生」「小学六年生」を今年度末で休刊することを決めている。月刊の「科学」は3月発行の3月号で、季刊の「学習」は1月発行の冬号で休刊する。少子化やネットの普及で子どもの嗜好(しこう)が変わり、
学年別学習誌がニーズに合わなくなったと判断した。最近の部数は「最盛期の10分の1を大きく下回る」(同社)状態が続いていた。 ”
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我々の世代で絶大な人気を誇っていた、学習誌が休刊となった。これは時代の趨勢なのだろう
だから、感傷的な論評はやめて、その理由を考えてみよう。
少子化やネットの普及で子どもの嗜好が変わって、学年別学習誌のニーズに合わなくなった

じゃ今の子どもは何をしているか

ゲーム?
これは我々世代と変わらない
それでも我々世代は購読していた

ネット?
子どもたちにそれほど普及しているのだろうか?
真偽の確認はしていないが、ネットに夢中の子どもはそんなにいないのでは?

お受験?
文京区の子どもとかはさて置き、
特に低学年での塾通いはそんなに進んでないのでは?

じゃ何してるんだ―??

実はそんなに10年前、20年前と変わってないんじゃないか?
外で遊んで、ゲームして、たまーに町にいって

だから「ニーズ」を満たせていない学習誌側に問題があるのではなかろうか
でも、大人向け雑誌も廃刊しているように、
子どもに定期購読させる親も減っているのかもしれない

親、保護者にアピールも必要だ

親たちが子どもに学ばせたいことってなんだ?

やっぱり勉強させたいんじゃない?
少なくとも学校の成績が上がることはうれしいのでは
塾に行かせないで

俺が親だったら視点で考えてみる
・小学生の子どもの成績など気にするか?
・でも100点採ったらうれしいかもね
・それに学研の学習誌が関連するだろうか
・でもいわゆる自主学習時間の習慣づけになるかも
 (日本はこれがやたら少ないとの指摘がある)
・塾では学校とは変わらない。
・一日30分の習慣は強いかも

この辺を訴求するのはいいかも。
そんなこともうやってるかな?

2009年12月3日木曜日

ストリートビュー

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091202_332856.html

また拡大したとのこと
‘新潟県、岡山県、広島県、福岡県、熊本県の県庁所在地の都市部を中心に、
その周辺の主要国道などをカバーした。’

そして、マイクロソフトbingでもストリートビューをやるみたいです
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091203/341439/

ストリートサイドだって

この撮影ってどうやってるのか気になって調べてみた
http://ja.wikipedia.org/wiki/Google_%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC

こんな風に車の上にカメラ乗っけて撮影してるんだね

プライバシー関連の話は置いておいて、
さすがグーグル
全ての情報(データ)を検索可能にしようという意欲が違う
「人類が使う全ての情報を集め整理する」